企業の物語 · STORY 02
ファースト
リテイリング
山口県の小さな洋品店から出発し、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という理念のもと、世界3位のアパレル企業へと成長した。柳井正が追い続ける「常識を超える」挑戦の軌跡を読み解く。
01
創業から現在へ — ストーリー
1949 — 1984
父の洋品店から、柳井正が引き継ぐ
山口県宇部市で父が営む「小郡商事」を1984年に柳井正が引き継ぎ、広島市にユニクロ1号店を出店。当初は米国のカジュアルウェアチェーンを参考にしたセルフサービス型の衣料品店だった。
1994
広島証券取引所に上場、全国展開へ
上場で得た資金を元手に全国へ出店を加速。「高品質・低価格」を武器に郊外ロードサイド型店舗を急拡大。フリースブームの仕掛け人として認知度を一気に高める。
1998 — 2000
フリースブームで一躍メジャーブランドへ
1900円フリースが社会現象に。1998〜2000年の3シーズンで累計2600万枚を販売。「ユニクロ=安くて良い」というブランドイメージが全国に定着し、売上高が一気に4000億円を突破した。
2001 — 2005
海外進出の失敗と、製造小売業への転換
英国・中国への進出当初は苦戦。この失敗を教訓に「SPAモデル(製造小売業)」を徹底深化。素材開発から製造・販売までを一貫管理する独自の収益構造を確立した。
2006 — 2013
ヒートテック・エアリズムで世界へ
東レとの共同開発によるヒートテック(2003年)・エアリズム(2009年)が世界的なヒットに。機能性インナーという新カテゴリーを創出し、ファッションではなく「ライフウェア」という独自ポジションを確立。
2019 — 現在
海外ユニクロが国内を逆転、真のグローバル企業へ
中国・東南アジア・欧米での出店加速により、海外ユニクロ事業の売上が国内を初めて逆転。2023年度の連結売上高は2.7兆円を突破。柳井正は「ザラ、H&Mを超えて世界1位になる」と宣言している。
02
事業の構造 — 何で稼いでいるか
柱 01
海外ユニクロ
中国・東南アジア・欧米を中心に約1,600店舗。売上・利益ともにグループ最大の成長エンジン。
柱 02
国内ユニクロ
約800店舗。成熟市場だが高い認知度と安定収益を誇る。デジタル化による在庫最適化を推進中。
柱 03
GU
ユニクロよりさらに低価格のファッションブランド。若年層を中心に約450店舗。海外展開も進む。
柱 04
Theory / その他
高価格帯ブランド「セオリー」など複数ブランドを展開。収益規模は小さいが高付加価値路線の実験場。
03
投資指標(リアルタイム)
株価
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東証プライム
前日比
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配当利回り
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年間予想
PER
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株価収益率
PBR
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株価純資産倍率
時価総額
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円換算
52週高値
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過去1年
52週安値
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過去1年
取得中...
投資家目線のポイント
ファーストリテイリングはPER40倍前後と割高に見えるが、その理由は「海外成長の持続性」への期待。円安メリットが大きく、海外売上比率が上がるほど円建て利益が膨らむ構造になっている。一方で中国経済の減速リスクと、柳井正引退後の経営リスクが長年の懸念材料。