企業の物語 · STORY 01
ソフトバンク
グループ
「携帯電話会社」という顔の裏に、孫正義が30年以上かけて積み上げた「テクノロジー投資帝国」がある。その本質は、未来への賭けを繰り返す戦略的投資会社だ。
01
創業から現在へ — ストーリー
1981
26歳の孫正義、社員2人に「売上1兆円」宣言
資本金1,000万円でソフトウェア流通会社として福岡に創業。社員はその場で2人退職したという逸話が残る。事業はソフトウェアの卸売りだったが、孫の頭の中にはすでに「情報革命」の青写真があった。
1994
東証一部上場、出版・展示会事業へ拡大
PC関連雑誌や展示会事業でメディア帝国を構築。「プラットフォームを制する者が市場を制す」という投資哲学がこの頃から明確になる。
1996 — 2000
ヤフーJapan設立、インターネット時代へ賭ける
米ヤフーと合弁でヤフージャパン設立。ネットバブル崩壊で含み損が膨らんだが撤退せず保有し続けた結果、後に数兆円規模の含み益に化けた。「10年先を見る」投資スタイルの原点。
2006
ボーダフォン日本法人を1.75兆円で買収
当時赤字の携帯会社を巨額負債を背負って買収。「無謀」と批判を浴びたが、iPhone の日本独占販売権獲得(2008年)で逆転。通信事業が安定キャッシュフローの柱となる。
2017
10兆円規模のビジョンファンド設立
サウジアラビア政府系ファンドなどから出資を集め、史上最大級のテクノロジー特化ファンドを組成。WeWork、Grab、DoorDashなど世界中のユニコーンへ投資した。
2023 — 現在
AI投資へ全振り、ARM上場で復活
半導体設計大手ARMのナスダック上場が成功し評価額が急騰。生成AIブームを追い風に「AIへの集中投資」を宣言。国内通信子会社を安定収益源に、グループ全体で次の大博打に備える。
02
事業の構造 — 何で稼いでいるか
柱 01
国内通信
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの3ブランド。月次固定収入でグループ財務基盤を支える。
柱 02
Yahoo・LINE
LYコーポレーション傘下。EC・広告・PayPayを展開。日本最大級のデジタルプラットフォーム。
柱 03
ビジョンファンド
世界中のAI・テクノロジー企業へ投資。含み損益がグループ全体の業績を大きく左右する。
柱 04
ARM
スマホチップ設計の世界標準。AI時代の半導体需要急増でグループ最大の含み資産に。
03
投資指標(リアルタイム)
株価
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東証プライム
前日比
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配当利回り
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年間予想
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株価収益率
PBR
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株価純資産倍率
時価総額
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円換算
52週高値
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過去1年
52週安値
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過去1年
取得中...
投資家目線のポイント
「ソフトバンク(9434)」と「ソフトバンクグループ(9984)」は別の上場企業。9434は安定配当が魅力の通信株、9984はARMとビジョンファンドを抱えるハイリスク・ハイリターンの投資会社。同じ「ソフトバンク」でも性質がまったく異なるため、買う前にどちらを見ているか確認が必須。